文学その1

『青空文庫』にある作品を『Google Translate』で英訳してみました。

少年の悲哀:国木田 独歩(41-78)/150

両岸の人家低く高く、山に拠り水に臨むその数|数百戸。 Houses on both banks are low and high, and the number of houses facing the water | hundreds of houses. 入り江の奥より望めば舷燈高くかかりて星かとばかり、燈影低く映りて金蛇のごとく。 If y…

少年の悲哀:国木田 独歩(1-40)/150

少年の悲哀 Boy's sorrow 国木田独歩 Doppo Kunikida 少年の歓喜が詩であるならば、少年の悲哀もまた詩である。 If the boy's delight is a poem, the boy's sorrow is also a poem. 自然の心に宿る歓喜にしてもし歌うべくんば、自然の心にささやく悲哀もま…

富岡先生:国木田 独歩(354-377)/377

貴所といえども既に細川の希望が達したと決定れば細川の為めに喜こばれるであろう。 Even if you decide that Hosokawa's hope has already been reached, you will be pleased for Hosokawa's purpose. 又梅子|嬢の為にも、喜ばれるであろう。 Umeko | I w…

富岡先生:国木田 独歩(336-353)/377

かくてその夜は十時頃まで富岡老人の居間は折々|談声が聞え折々|寂と静まり。 Thus, that night, around 10 o'clock in the living room of Tomioka Elderly People. 又折々老人の咳払が聞えた。 I heard the old man's coughing again and again. その翌…

富岡先生:国木田 独歩(286-335)/377

恋、惑、そして恥辱、夢にも現にもこの苦悩は彼より離れない。 Love, confusion, shame, dreams, and actually this anguish is no less than he. 或時は断然倉蔵に頼んで窃かに文を送り、我情のままを梅子に打明けんかとも思い、夜の二時頃まで眠らないで筆…

富岡先生:国木田 独歩(242-285)/377

富岡老人一言も発しない、一間は寂としている、細川は呼吸も塞るべく感じた。 Tomioka Elderly No words to say, I'm lonely for a while, Hosokawa feels to stop breathing. 暫くすると、 After a while, 「細川! 貴公は乃公の所へ元来何をしに来るのだ、…

富岡先生:国木田 独歩(194-241)/377

そうすると先生の声で Then in the voice of the teacher 「馬鹿者! 貴様まで大馬鹿になったか? "Idiot! Have you become a big idiot? 何が可笑しいのだ、大馬鹿者!」 What's funny, you idiot! " と例の大声で罵るのが手に取るように聞えた。 I heard i…

富岡先生:国木田 独歩(167-193)/377

「どうするものか真赤な顔をして逃げて去って了うた、それから直ぐ東京を出発て何処へも寄らんでずんずん帰って来た」 "I ran away with a bright red face to finish what I was doing, and then I left Tokyo immediately and stopped everywhere and came…

富岡先生:国木田 独歩(137-166)/377

「そうかしらん?」 "Is that right?" 「そうとも! それに先生は平常から高山々々と讃めちぎっていたから多分井下伯に言ってお梅|嬢を高山に押付ける積りだろう、可いサ高山もお梅|嬢なら兼て狙っていたのだから」 "Yeah! And, since the teacher has bee…

富岡先生:国木田 独歩(85-136)/377

背の高い骨格の逞ましい老人は凝然と眺めて、折り折り眼をしばだたいていたが、何時しか先きの気勢にも似ずさも力なさそうに細川繁を振向いて An old man with a tall skeleton stared at his eyes carefully and almost folded his eyes. 「オイ貴公この道…

富岡先生:国木田 独歩(42-84)/377

彼奴等は乃公の言うことなら聴かん理由にいかん」 If they say Nokono, why are they listening?" 先ずこんな調子。 First of all, it looks like this. それで富岡先生は平気な顔して御座る。 Therefore, Tomioka-sensei sits down with an unhurried face.…

富岡先生:国木田 独歩(1-41)/377

富岡先生 Tomioka sensei 国木田独歩 Doppo Kunikida 一 Ichi 何|公爵の旧領地とばかり、詳細い事は言われない、侯伯子男の新華族を沢山出しただけに、同じく維新の風雲に会しながらも妙な機から雲梯をすべり落ちて、遂には男爵どころか県知事の椅子|一に…

非凡なる凡人:国木田 独歩(172-230)/230

しかたがないから入ると、桂はほどよき場処に陣取って笑味を含んでこっちを見ている。 Katsura entered Katsura because he had no choice but to take a look at this place with a smile on his side. 見廻わすと、桂のほかに四五名の労働者らしい男がいて…

非凡なる凡人:国木田 独歩(128-171)/230

彼は身の周囲のものすべてを大事にする。 He cherishes everything around him. 見ると机もかなりりっぱ。 Looking at the desk, it looks quite nice. 書籍箱もさまで黒くない。 Book boxes aren't too black either. 彼はその必要品を粗略にするほど、東洋…

非凡なる凡人:国木田 独歩(74-127)/230

後ろを振り向いて破顔一笑したのはまさしく正作。 It is a true work that turned around and smiled at the face. 立ち止まって僕をまち Stop and wait for me 「冬期休課になったのか」 "Did you go to winter holidays?" 「そうだ君はまだ銀行に通ってる…

非凡なる凡人:国木田 独歩(43-73)/230

「もし僕が西国立志編を読まなかったらどうであったろう。 "What if I didn't read the Nishi-Kunitachi edition? 僕の今日あるのはまったくこの書のお蔭だ」と。 My book today is entirely due to this book." けれども西国立志編(スマイルスの自助論)を…

非凡なる凡人:国木田 独歩(1-42)/230

非凡なる凡人 Extraordinary ordinary person 国木田独歩 Doppo Kunikida 上 Up 五六人の年若い者が集まって互いに友の上を噂しあったことがある、その時、一人が―― 156 people younger than 56 years have gathered and rumors over each other's friends, …

湯ヶ原ゆき:国木田 独歩(242-300)/300

入口の彼方は長い縁側で三|人も小女が坐つて居て其一人は此方を向き今しも十七八の姉樣に髮を結つて貰ふ最中。 Beyond the entrance is a long rim, and three |small girls are sitting, and one of them faces this side and is still in the process of …

湯ヶ原ゆき:国木田 独歩(184-241)/300

先づ二|臺の三|等車、次に二|等車が一|臺、此三|臺が一|列になつてゴロ/\と停車場を出て、暫時くは小田原の場末の家立の間を上には人が押し下には車が走り、走る時は喇叭を吹いて進んだ。 The first two | the third car | the second car, the seco…

湯ヶ原ゆき:国木田 独歩(135-183)/300

五 Five 箱根、伊豆の方面へ旅行する者は國府津まで來ると最早目的地の傍まで着ゐた氣がして心も勇むのが常であるが、自分等二人は全然そんな樣子もなかつた。 Those who travel to Hakone and Izu usually come to Kofutsu, and when they arrive near the …

湯ヶ原ゆき:国木田 独歩(72-134)/300

自分は先づ劈頭第一に『喋舌る事の出來ない者は大馬鹿である』 First of all, I was the first to say, "The one who doesn't speak is a fool" 三 San San 『喋舌ることの出來ないのを稱して大馬鹿だといふは餘り殘酷いかも知れないが、少くとも喋舌らない…

湯ヶ原ゆき:国木田 独歩(1-71)/300

湯ヶ原ゆき Yugahara Yuki 国木田独歩 Doppo Kunikida 一 Ichi 定めし今時分は閑散だらうと、其閑散を狙つて來て見ると案外さうでもなかつた。 Established and decided that it will be quiet this time, and when looking at it, it was unexpected. 殊に…

湯ヶ原より:国木田 独歩(130-156)/156

。 .. 戀に迷ふを笑ふ人は、怪しげな傳説、學説に迷はぬがよい。 People who laugh at each other should be confident about suspicious theory and theory. 戀は人の至情である。 The love is the soul of a person. 此至情をあざける人は、百|萬年も千|…

湯ヶ原より:国木田 独歩(77-129)/156

土産物は女中や娘に分配してしまつた。 The souvenirs were distributed to the maid and daughter. 彼等は確かによろこんだ、然し僕は嬉しくも何ともない。 They're certainly happy, but I'm glad I'm happy. 翌日は雨、朝からしよぼ/\と降つて陰鬱極ま…

湯ヶ原より:国木田 独歩(32-76)/156

愉快! 電車が景氣よく走り出す、函嶺諸峰は奧ゆかしく、嚴かに、面を壓して近いて來る! 輕い、淡々しい雲が沖なる海の上を漂ふて居る、鴎が飛ぶ、浪が碎ける、そら雲が日を隱くした! 薄い影が野の上を、海の上を這う、忽ち又明るくなる、此時僕は決して自…

湯ヶ原より:国木田 独歩(1-31)/156

湯ヶ原より From Yugahara 国木田独歩 Doppo Kunikida 内山君足下 Uchiyama 何故そう急に飛び出したかとの君の質問は御尤である。 /> Your question as to why you jumped out so suddenly is awesome. 僕は不幸にして之を君に白状してしまはなければならぬ…

牛肉と馬鈴薯:国木田 独歩(342-379)/379

彼等は決して本物を見てはいない、まぼろしを見ているのです、習慣の眼が作るところのまぼろしを見ているに過ぎません。 They're never looking at the real thing, they're looking at the illusions, they're just looking at the illusions that habitual…

牛肉と馬鈴薯:国木田 独歩(292-341)/379

もしくは大宗教家になりたい。 Or want to be a great religious person. しかし僕の願というのはこれでもない。 But this is not my wish. もし僕の願が叶わないで以て、大哲学者になったなら僕は自分を冷笑し自分の顔に『偽』の一字を烙印します」 If I be…

牛肉と馬鈴薯:国木田 独歩(248-291)/379

かかる場合に在ては恋則ち男子の生命である」 In such a case, Korinichi is a boy's life.'' と言って岡本を顧み、 Saying "Okamoto," 「ね、そうでしょう。 "Yes, that's right. どうです僕の説は穿っているでしょう」 How about my theory?" 「一向に要領…

牛肉と馬鈴薯:国木田 独歩(221-247)/379

「岡本君の談話の途中だが僕の恋を話そうか? "I'm in the middle of Okamoto's talk, but can I tell you my love?" 一分間で言える、僕と或|少女と乙な中になった、二人は無我夢中で面白い月日を送った、三月目に女が欠伸一つした、二人は分れた、これだ…